2011年12月23日金曜日

選択的避難の権利/北海道へ自主避難した人の声 参院12/2




宍戸 隆子さんのお話しです。

北海道厚別には、多くの避難者が来ているそうです。その中でも、自主避難をされた方の率が高いとのことです。
政府からの情報は、いつも後出しで本当の情報が分らず、自分たちでネットなどから情報を得ていたとのことです。
彼女が避難したのは、SPEEDIを見たからという。

福島では、子供が生まれたら家を立てると言う家庭が多い。避難をすることで、

彼女は、本当のことは何も分らないと前置きをした上で、実情を話し始めました。
最初は国が言う通りこのくらいの低線量では身体的な影響は出ないと思っておりました。自分の娘が鼻血を出しても、国の言葉を信じていたようです。
しかし、色々と話を聞いて行くうちに、気持ちが変わって来たと言います。
実際、福島では通常ではあり得ないくらいの鼻血を出す子供を見て、目の前で起こったことを見て 自主避難することを決められた方も たくさんいるとのことです。

地縁・血縁の強い福島では、自主避難することが難しいと宍戸さんは言います。
祖父母や両親、あるいは周囲の人達から理解が得られなかったり批判されりするからです。
避難した人達と残った人達に対する溝、それが今回の原発事故で作られてしまいました。

北海道に避難して良かったのは、多くの政治家の方々と党派を超えてお会いする事ができ、今、何が出来るのか 何をしなければいけないのかを必死で考えて動いてくれている人達がたくさんいることに気づいた。一生懸命 今必要なことを考えて行なってくれることだと言います。

選択的避難の権利を国に認めて欲しい、人間(特に子供)の命を守る方策を最優先に考えて欲しい、自主避難者への保証は その権利を国に認めて欲しい…国が逃げてもいいと言ってくれたなら避難したい人はたくさんいる。福島の復興や もり立てて行くことも大事だと思うけど、避難を考えている方の権利も認めて欲しい。

続けて彼女はこのように話し、意見陳述を終了しています。
「今の福島にいて、何の不安もないと思いますか? 避難してる人も、福島で頑張ってる人も皆 苦しんでいます。今ここにいる皆さんに、福島の人が見えていますか? 私が見えていますか? どうか福島で苦しんでいる人、その人たちのために最大限のご配慮をお願いします」


宍戸さんの後にも5:30ほど時間が残っていまして、参議院議員の長谷川 岳と文部科学大臣の中川 正春・復興対策担当の平野 達男とのやり取りも少し映っていましたが、煮え切らない態度にイラッときます。

今、福島に限らず被災されている方々が求めているものは、そう多くはないと思います。もちろん、実行するとなれば大変なのかもしれませんが、それでも真摯(しんし)な態度で少しづつ行なっていただきたいものです。

宍戸さんの「今ここにいる皆さんに、福島の人が見えていますか? 私が見えていますか?」の言葉にドキッとしました。私も見えているのだろうか? 見ようとしているのだろうか? むしろ、目を背けてはいないだろうか? もう一度考えて行きたいと思います。

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